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〜ボランティアに必要な3つのツール〜

1. ボランティアする上での心構え
ボランティア活動は自分だけでなく周りのみんなにとっても良いことをやりたいという目的の上に成り立っているため、以下のような心構えを持って活動することが必要です。

 自分にあった、身の回りのことから始める。
ボランティアは“やりたい”といった気持ちから発生するが故に、“やらなければいけない”といった強制感を感じながら、仕事感覚で始めたら負けといえます。だからこそ興味を持ち続け、すぐに対応できることを使って活動することに意味があるといえます。

 相手のニーズにあわせて活動する。
ボランティア活動は自分だけでなく相手にとっても良いことでなければなりません。決して自己満足で終わってはいけません。だからこそ他者の気持ちを考えながら活動していきたいですね。相手が援助の手を断ることがあってもそれは仕方がないことです。私たちにも嫌なことはありますので。それを他の人に「ボランティアだからいいじゃん」って態度をとられたら、かなり嫌な気持ちになるはずです。相手の立場になるとよく分かりますね。

 無理なく続ける。責任感を持つ。
「来週は来られるかもしれないし、来られないかもしれない。」と言われたら…あなたはどうしますか?
ボランティアされる人はボランティアしてくれる人のために準備をして臨んでいます。もしこういったボランティア活動者がいたら、相手にとって頼りにならないばかりか迷惑になってしまいます。そういった事態を避けるため、ボランティア活動は「無理なく」が重要です。モットーは“出来る人が出来るだけ”です。

 絶えず学習し、自分自身の成長につなげる。
ボランティア活動をしていく上で活動者は悩みます。ほぼ100%の人が悩みます。大体は人と人との間で考え方が違うことが原因です。相手の気持ちを100%理解することは不可能ですからいつかは誤解や行き違いが生じることも当然といえるでしょう。問題は“そこでどうするか”ということです。「もっと理解しよう」とするか「自分にはボランティアが向いていなかった」と諦めるかです。逃げることは簡単ですが、壁にぶつかった時、叩き続けていると、いつの間にか壁はくずれているものです。
ボランティアをツールに人間を磨き良い大人になりましょう。

2. ボランティア保険
ボランティア保険とはボランティア活動中の事故などに発生する損害賠償金などの保険のことです。この保険に入っていないとほとんどの所はボランティア活動をさせてもらえません。もしボランティア活動中に事故が起こり、自分が怪我をしてしまった、他の人に怪我をさせてしまったという場合、保険に入っていない人はお金を払うことになってしまいます。するとほとんどの人は人生を棒に振ってしまうことになります。これは当事者にとっても、他の人にもいい気持ちがしません。
こういった事態を避けるために現在、ボランティア保険への加入が求められているのです。
※保険は最寄の社会福祉協議会で加入することができます。
ボランティア保険には以下の2種類があります。

 ボランティア保険(通常)
以下は全国社会福祉協議会発行パンフレットの抜粋です。

加入保険者
ボランティア個人またはボランティアグループ、NPO法人またはその所属の無償のボランティア(ただし、社会福祉協議会に登録または委属されていることが必要です)

補償内容

  保険金の種類 保険金の内容 加入プラン・補償金額
Aプラン Bプラン Cプラン



死亡保険金 怪我のため、事故の日から180日以内に不幸にして亡くなられたとき、死亡保険金額の全額をお支払いします。 1115.3万円 2302.1万円 3521.9万円
後遺障害保険金 怪我のため、事故の日から180日以内に身体の一部を失ったり、その機能に重大な障害を永久に残されたときは、その程度に応じて後遺障害保険金額の3〜100%をお支払いいたします。 1115.3万円
(限度額)
2302.1万円
(限度額)
3521.9万円
(限度額)
入院保険金
(1日につき)
怪我のため入院された時は、事故の日から基本タイプは180日以内・天災タイプは1000日以内の日数に対し入院保険金日額をお支払いいたします。 5900円 8700円 11,000円
通院保険金
(一日につき)
怪我のため医師の治療を受けたときは、事故の日から基本タイプは180日以内・天災タイプは1000日以内の通院日数(90日限度)に対し通院保険金日額をお支払いいたします。 3800円 5600円 7600円
手術保険金 入院保険金をお支払いする場合で、その怪我のために手術を受けたとき入院保険金日額に手術の種類に応じた倍率(10倍、20倍または40倍)を乗じた額を上乗せしてお支払いします。



賠償責任保険金
(対人・対物共通)
第三者の身体または財物に損害を与え、法律上の賠償責任を負ったとき保険金をお支払いします。免責金額はありません。 4億円
(限度額)
4.5億円
(限度額)
5億円
(限度額)
掛 金(年間) 基本タイプ A 300円 B 500円 C 700円
天災タイプ 天災A
630円
天災B
1110円
天災C
1590円
※通常は基本Aタイプを掛けるため金額は300円となる。

 行事保険
加入申込者
ボランティアグループまたはNPO法人(ただし、社会福祉協議会に登録または委属されていることが必要です)

補償内容
ボランティア団体が行事を行った際、誰かが怪我をしたり、死亡したり、ものを壊したりした際にそれを補償する保険です。
補償金額はその時々の状況により判断されます。
掛金は
・Aプラン(日帰り行事)で1名30円
・Bプラン(宿泊を伴う行事)で1名254円(1泊2日)その後一日増えるごとに3円ずつ加算されます。

3. 活動先の情報
ボランティア活動は自己満足の活動ではありません。自分にとって「楽しい! やりがいがある!」活動であると共に他の人にも「助かる! ありがとう!」と言われる活動でなければいけません。
自分の“やりたい”という気持ちだけではお互いが幸せになることは稀です。では、どうすればいいか。
孔子が昔言っていた故事を借りるならば“敵を知り(敵ではありませんが…)己を知れば百戦危うからず”です。相手が何を望んでいるか、誰が助けを欲しがっているかを知ると共に自分が得意なこと、人の役に立てられることを見極めることでボランティア活動を成功させる可能性がぐっと高くなるのです。

活動先の情報がある場合とない場合の比較例
状況:2004年11月に起こった新潟大震災に対するピアラのプロジェクトにおいて
比較対象:プロジェクトの活動と、一部のボランティア間での比較

●私達のプロジェクトの活動
事前にボランティアにいった学生・社会人から現地の情報を得る。
活動先場所を「十日町」に決定
(理由:小千谷・川口町付近ではあるが交通の不便さからボランティア参加者が少なくボランティアを求めている。大地の芸術祭で既に筑波大学との交流が行われている。田舎特有の「外部は外部」といった意識が薄い)

少人数で現地調査、ボランティアセンターでニーズの聞き込み

そして大人数でボランティア活動

ボランティア活動後も報告書を届けに街を歩く、市役所や教育委員会にも提出

●一部のボランティア活動
小千谷市(震源地近くの繁華街)に当時多くのボランティア活動者が集まった。
あまりに多量のボランティアが集まったので活動先を振り分けきれず、大部分のボランティア活動者がボランティアセンター付近にたむろろし、生活上出てくるゴミをあまり分別しないで出してしまっていた。
このような状況に対し、新たにゴミの分別ボランティアを募集していたほど大変なものだった。

●比較結果
自分達のプロジェクトを立ち上げた先輩方がある程度ボランティアに慣れていたからこそきちんと情報を掴み適切に(言い過ぎかもしれませんが)前者は活動できたと思います。
それに対して後者では適切な情報を受ける前に活動したことで逆にお荷物になってしまっています。
ボランティアは相手をよく知ってから飛び込む姿勢が大切で、だからこそ私達のようなボランティアセンターが存在しているのだと思います。