超私鉄旅(つくば~大阪)
旅人 りんくう小美玉
この旅を思い付いたきっかけは新入生を歓迎するための行事の一環として東京、又はつくばから大阪に行く旅程の案を発表し合う場であった。東京(つくば)~大阪間を快適に移動する方法として、いくつかの人々が案を出し合いスライドを用いて発表しあった。そこで私が考え付いたのができる限り私鉄を使って東海道経由で大阪まで向かうというものだった。全員の発表が終わった後、どの案を実行したいか投票を実施し、この案が一番になった。というわけで、とある夏の平日にこの旅行を行った。
トラブル無くつくば駅に到着し、つくばから北千住までつくばエクスプレス線に乗車する。何度も乗っている区間であるため、特に語ることはない。北千住駅に到着後、地下にある千代田線ホームに移動する。旅行当日は平日であったため、ホームにはそこそこ多くの人々がいる。9時41分頃2番線(綾瀬・柏・取手方面)に当駅止まりの特急メトロモーニングウェイ42号が到着した。おそらく綾瀬駅のほうで折り返して9時47分発のメトロはこね21号になるようだ。
この旅を思い付いたきっかけは新入生を歓迎するための行事の一環として東京、又はつくばから大阪に行く旅程の案を発表し合う場であった。東京(つくば)~大阪間を快適に移動する方法として、いくつかの人々が案を出し合いスライドを用いて発表しあった。そこで私が考え付いたのができる限り私鉄を使って東海道経由で大阪まで向かうというものだった。全員の発表が終わった後、どの案を実行したいか投票を実施し、この案が一番になった。というわけで、とある夏の平日にこの旅行を行った。
トラブル無くつくば駅に到着し、つくばから北千住までつくばエクスプレス線に乗車する。何度も乗っている区間であるため、特に語ることはない。北千住駅に到着後、地下にある千代田線ホームに移動する。旅行当日は平日であったため、ホームにはそこそこ多くの人々がいる。9時41分頃2番線(綾瀬・柏・取手方面)に当駅止まりの特急メトロモーニングウェイ42号が到着した。おそらく綾瀬駅のほうで折り返して9時47分発のメトロはこね21号になるようだ。


一方、北千住駅1番線では、特急メトロはこね21号の1本前の列車である各駅停車の代々木上原行きにメトロ職員が乗車する様子が見られた。メトロはこねの停車する大手町や表参道駅での乗車する乗客の対応をするためだと考えられる。目的の列車である特急メトロはこね21号箱根湯本行きが9時45分に到着した。9時48分、定刻より1分遅れで北千住駅を発車した。地下鉄線内の停車駅は大手町、霞ヶ関、表参道である。通過駅では、後続の列車を待つ人々がスマートフォンを片手に見つめてくる場合がある。乗車している列車は小田急60000形、通称MSE。車体は鮮やかな水色で、赤い線が一本。車内は木目調で天井にオレンジ色の間接照明が照らされている。座席は黒色のモケットで枕は赤い布。前の座席背面にはテーブルがなく、肘掛からペットボトル飲料とスマートフォンを置ける程の小さなテーブルを取り出すことができる。コンセントは見当たらなかった。千代田線内に列車を追い越す設備(待避線)がないため、千代田線内でのこの列車の速度は遅く、もどかしい。しかし揺れが少ないため快適であった。10時24分、東京メトロと小田急の共同使用駅である代々木上原駅2番ホームで乗務員交代のため運転停車する。1番ホームに10時25分に新松田から全車両急行に変わる快速急行小田原行きが停車したと同時にメトロはこね21号は発車する。メトロはこね21号は快速急行が停車する下北沢を通過し、快速急行が通過する成城学園前に停車する。この列車の走行する、代々木上原~登戸間は11.7㎞にわたる複々線区間であり、経堂と登戸で各駅停車本厚木行きの列車を追い抜いた。東京都と神奈川県の県境である多摩川を越えて、10時49分に町、相模川を越えて11時02分に本厚木に停車する。乗っている列車の7~10号車は途中の小田原止まりであるが、それなりの降車と乗車を確認することができた。本厚木の次は小田原に停車する。途中の伊勢原で新松田から全車両各駅停車に変わる急行小田原行きを追い越し、定刻通り11時31分に小田原に到着した。小田原駅では、小田原から先の箱根登山鉄道線内に乗り入れる関係で、後ろの4両を小田原で切り離す様子を見ることができた。

小田原駅から掛川駅にかけて岳南電車や静岡鉄道などの短距離路線を除くと東海道線に並行する私鉄路線はないため仕方なくJR線を利用する。小田原駅のみどりの窓口で掛川駅までの切符を購入し、11時48分発の普通列車の熱海行き15両に乗車した。使用列車はE231系であった。早川駅から根府川駅の間では車窓から太平洋がよく見え、天気も良かったため伊豆半島や大島もよく見ることができた。12時11分、終点の熱海駅に到着し急いで階段を降りて、伊東線ホームの1番線に移動する。伊東線ホーム1番線にある立ち食いそば店「爽亭」で昼食をとり、3番線に移動する。熱海駅から管轄がJR東日本からJR東海に変わり、路線記号もJTからCAに変わる。熱海駅で下り普通列車の浜松行きに乗る。使用車両は315系6両編成。トイレは2箇所(1号車、3号車)、3ドアで11人掛けロングシートであった。液晶ディスプレイが各ドアの上に設置されており、停車駅や乗り換え路線のほか駅の到着前に階段やエレベーターの位置などを表示していた。

12時34分に定刻通り熱海駅を発車し、丹那トンネルという長いトンネルに入る。富士市の吉原駅付近で北側の景色を確認したところ富士山には雲がかかっていた。13時48分に静岡駅に停車。静岡駅では半分以上の多くの乗客が降りたが、反対に乗車した乗客は少なかった。13時50分、静岡駅を発車。14時34分に掛川駅に到着。掛川駅で2時間ぶりの私鉄である天竜浜名湖鉄道線に乗り換える。


天竜浜名湖鉄道線は交通系ICカードに対応していないため、食券のような自動販売機で目的地までの切符を事前に購入する必要がある。発車の7分ほど前に天竜二俣方面から掛川行きの列車が到着し、折り返し天竜二俣行きとなる。14時50分発の天竜二俣行きに乗車する。使用車両はTH2100型気動車1両。座席は回転のできないボックスシート。車内はてんとう虫が描かれている内装であった。車内にトイレはないため掛川駅で事前に済ませる必要がある。車掌のいないワンマン列車であった。自動放送では駅名だけでなく、沿線紹介や観光名所・文化財紹介・路線紹介の放送も流れていた。天竜浜名湖鉄道線は全長67.7kmであり、掛川と新所原を天竜二股、西鹿島、浜名湖の北岸を経由して結んでいる。途中の静岡県森町の中心市街地であると思われる遠州森駅で多くの乗客が下車した。天竜浜名湖鉄道線の沿線風景としては南向きの斜面には茶畑、平地は田が広がっている。終点の天竜二俣で新所原行きに接続する。列車は同じくTH2100型気動車1両。内装はミツバチと様々な食べ物の花が描かれていた。また、座席の枕に「ミツバチ&はちみつクイズ」のQRコードがあったので読み込もうとしたが、枕が劣化していたり、QRコードの上に縫い目があるため読み込むことができなかった。

諏訪湖から流れる天竜川を越えて、西鹿島駅に到着。西鹿島駅は遠州鉄道との乗換駅であり、そこそこの人が乗車した。天竜浜名湖鉄道線は全線が単線であるため、途中の金指(かなさし)駅と三ヶ日(みっかび)駅で反対方向から来る列車とすれ違う。気賀駅と西気賀駅の間で初めて浜名湖を見ることができた。特に浜名湖佐久米駅は浜名湖に面した駅であり、汽水湖であるが入り組んだ海岸にある駅のようであった。17時ちょうどに終点の新所原に到着する。

新所原から豊橋までの2駅は私鉄路線がないため再びJR線。県境を越えて愛知県豊橋市に入る。豊橋駅は西から来た人と東から来た人がいるためか、人々はエレベーターの両側に立ち止まっていた。一方、翌朝の浜松駅近くのエスカレーターを確認したところ多くの人々がエスカレーターの左側を使用していた。豊橋市の人口は約36.7万人であり、特産品としてうずらの卵、ちくわが有名である。夜になってしまうと車窓からの景色を楽しむことができなくなってしまうため、あらかじめ豊橋で宿をとり旅の続きは翌日にする。
豊橋からは名古屋鉄道に乗る。7時36分発特急犬山行き8両編成に乗車する。後ろ二両に特別車を連結しており利用には追加料金を払いミューチケットを購入する必要がある。豊橋駅は始発駅にもかかわらず、朝の通勤ラッシュのためか立ち客が出るほど混んでいた。
豊橋からは名古屋鉄道に乗る。7時36分発特急犬山行き8両編成に乗車する。後ろ二両に特別車を連結しており利用には追加料金を払いミューチケットを購入する必要がある。豊橋駅は始発駅にもかかわらず、朝の通勤ラッシュのためか立ち客が出るほど混んでいた。

豊橋駅を出発し、JR飯田線の線路を借りているためJRの駅である2駅(船町、下地)は通過する。JR飯田線と分かれ、伊奈駅の手前で単線から複線になる。伊奈の次は国府(こう)に停まる。国府では豊川稲荷方面の名鉄豊川線に乗り換えることができる。日本語の自動放送はつくばエクスプレス線と同じ声優である加藤純子さんの声である。国府を出て岡崎市の藤川駅までは森と山に囲まれている区間を走行するが、次の停車駅である東岡崎駅の駅周辺はマンションやビルなどの比較的背の高い建物が並んでおり、乗車する乗客も大変多かった。岡崎市の人口は愛知県で3番目に多い約38万6千人で、名古屋市のベッドタウンのようだ。東岡崎を出て、乙川を超えると右手に天守閣を確認することができた。岡崎城というお城で徳川家康が生まれた場所とのことである。東岡崎からは新安城、知立(ちりゅう)の順に停まる。知立駅は高架工事の最中であり、下から見ると高架線路の橋脚が入り乱れているように見えた。知立駅では、豊田市方面と南方に伸びる名鉄三河線に乗り換えることができる。知立駅を8時13分に発車。知立駅から神宮前まではノンストップであり、この列車の一番混む区間であると思われるが、首都圏の通勤列車よりは混雑がいくぶんましであり、そこそこのゆとりがあった。神宮前を出ると東海道線と並走し、地下にある名鉄名古屋駅に到着する。くねくねしたホームで有名である名鉄名古屋駅を降りて、近鉄線に乗り換える。
近鉄名古屋駅に到着し8時55分頃、5番のりばに回送列車の「ひのとり」が到着する。乗車するレギュラーシートは2人がけの座席が左右に並んでおり、一般車であるがフットレストや後ろのお客様に迷惑をかけずに座席をリクライニングすることができるバックシェルが付いており、とても快適である。一般車の座席は灰色であり、2Cや8Dなどの座席番号を示す案内の横に首都圏の通勤形グリーン車のようなランプが付いており、青が空席、緑が購入済という意味だと考えられる。客室扉上の液晶ディスプレイでは次の停車駅や車内設備の案内の他に、次の駅での接続列車や他社線情報、ニュースなどが流れている。そのほかの設備として肘掛から小さな机を取り出せるほか、前の座席背面に大きな机が取り付けられており、机を手前に引くこともできる。また、肘掛にコンセントが付いている。
近鉄名古屋駅に到着し8時55分頃、5番のりばに回送列車の「ひのとり」が到着する。乗車するレギュラーシートは2人がけの座席が左右に並んでおり、一般車であるがフットレストや後ろのお客様に迷惑をかけずに座席をリクライニングすることができるバックシェルが付いており、とても快適である。一般車の座席は灰色であり、2Cや8Dなどの座席番号を示す案内の横に首都圏の通勤形グリーン車のようなランプが付いており、青が空席、緑が購入済という意味だと考えられる。客室扉上の液晶ディスプレイでは次の停車駅や車内設備の案内の他に、次の駅での接続列車や他社線情報、ニュースなどが流れている。そのほかの設備として肘掛から小さな机を取り出せるほか、前の座席背面に大きな机が取り付けられており、机を手前に引くこともできる。また、肘掛にコンセントが付いている。


近鉄名古屋駅の「ひのとり」専用の発車メロディーを鳴らした後に扉が閉まり、9時ちょうど定刻通りに近鉄名古屋駅を出発する。出発して10分ほどで近鉄弥富駅を通過し、愛知県と三重県の県境である木曽川を渡る。すぐに近鉄長島駅を通過して長良川、細長い中洲を超えて揖斐(いび)川を渡る。9時25分に三重県で最も人口の多い四日市市の中心駅である近鉄四日市駅を通過する。 9時43分、最初の停車駅である日本一短い市区町村名かつ日本一短い駅名である津に到着する。9時45分に津を発車し、9時53分に伊勢中川駅近くの名古屋線と大阪線の連絡線を通る。榊原温泉口駅を越えると両側の景色が森に覆われた山になる。東青山駅を過ぎると列車は長いトンネルに入り高速で走行する。奈良県に入り、奈良盆地が広がり始めると「故郷の人々」という車内チャイムが鳴り、大和八木駅の案内がはじまる。大和八木では接続列車として京都行きの特急の案内をしていた。10時38分、大和八木を出発してすぐ右手に近鉄京都線につながる連絡線を見ることができる。香芝市の関谷駅を通過し、大阪府との府境である生駒山地を越えるトンネルに入る。安堂駅を過ぎると右手に727の看板ではなく建物を発見した。また、それと同時に727は化粧品の会社であることを初めて知った。河内山本駅付近で「特急しまかぜ」とすれ違う。布施で奈良線と合流すると「旅愁」という車内チャイムと鶴橋駅の案内がはじまり、下車準備を済ませ降車して今回の旅が終了した。
今回の旅で地図からではわからない、いろいろな発見を得ることができた。みなさんも青春18きっぷでは見ることのできない私鉄の車窓を楽しんではいかがだろうか。
今回の旅で地図からではわからない、いろいろな発見を得ることができた。みなさんも青春18きっぷでは見ることのできない私鉄の車窓を楽しんではいかがだろうか。