2024年晩秋旅行記
旅人 出待ち柳
今年の秋旅行はどうしても参加者が集まらなかったため開催されず(今年度に宿泊を伴う旅行ができなかったのは少し残念ではありますが……)。その代わり晩秋旅行は、旅に飢えたたびてつ会員が行き先の候補をたっぷり出してくれたおかげでスムーズに計画・実施できました。
というわけで、今回の目的地は茨城の県北・大子町。袋田の滝やりんご、奥久慈しゃもなど、県北地域の中でも名所や名産が多い町です。11/24(日)に参加者11人で大子町を巡りました。
今回の旅ではときわ路パスを使用しました。ときわ路パスは、茨城県内ほとんどの鉄道路線+α(真岡鐵道)に1日中乗れるフリーきっぷで、値段は破格の2,180円!今回であれば、土浦-常陸大子間を往復するだけで元が取れます。夏秋冬の年3回発売されるこのきっぷですが、つくば住みの筑波大生からするとTX(つくば-守谷間)に乗れないのはあまりにも致命的かもしれない…(大人しくTX or関鉄バスに課金しましょう…)
今年の秋旅行はどうしても参加者が集まらなかったため開催されず(今年度に宿泊を伴う旅行ができなかったのは少し残念ではありますが……)。その代わり晩秋旅行は、旅に飢えたたびてつ会員が行き先の候補をたっぷり出してくれたおかげでスムーズに計画・実施できました。
というわけで、今回の目的地は茨城の県北・大子町。袋田の滝やりんご、奥久慈しゃもなど、県北地域の中でも名所や名産が多い町です。11/24(日)に参加者11人で大子町を巡りました。
今回の旅ではときわ路パスを使用しました。ときわ路パスは、茨城県内ほとんどの鉄道路線+α(真岡鐵道)に1日中乗れるフリーきっぷで、値段は破格の2,180円!今回であれば、土浦-常陸大子間を往復するだけで元が取れます。夏秋冬の年3回発売されるこのきっぷですが、つくば住みの筑波大生からするとTX(つくば-守谷間)に乗れないのはあまりにも致命的かもしれない…(大人しくTX or関鉄バスに課金しましょう…)

旅のお供・ときわ路パス
一行は土浦駅で集合し、8:12発の常磐線で水戸へ。水戸からは水郡線に乗車します。水戸から常陸大子まで行く列車が日中2時間に1本という関東屈指のローカル線ですが、観光需要のおかげか乗客はそこそこいて、4両分の座席がすべて埋まり立つ人があふれるほどでした。列車に乗ると車掌による車内検札が行われました。関東では中々見かけない昔ながらのスタイルで、筆者はこれに初めて遭遇しました…!中々旅情がありますね。

水郡線の車内検札
10:40に常陸大子駅へ到着。2時間半ほど大子町の中心部を散策しました。各々自由行動だったためここからは筆者の行程をお話ししますが、最初に水郡線の線路を渡って西にある永源寺というお寺を訪ねました。このお寺は「もみじ寺」の愛称で知られ、紅葉シーズンには境内が色鮮やかなモミジで埋め尽くされると言われています。11月の下旬で紅葉が残っているか微妙な時期でありそれなりに不安だったのですが、全くの杞憂でした。参道の坂に沿ってモミジがずら~っと立ち並んでおり、まるで赤いアーケードが広がっているような圧巻の光景!日が差して紅葉が明るく映え、青空とのコントラストがとても綺麗でした。また、寺自体が小高い場所にあるため、一面の紅葉と大子町の中心部を同時に一望することもできました。



続いて駅の東側に目を向けて……散策している最中に何やら歴史のありそうな外見の看板建築を発見。こちらは地元のNPO法人が管理している大子ドレメ美術館だそうで、元々は昭和初期に建てられた洋裁学校だったのを、2019年の台風による浸水被害を受けて改装・再生したそう。館内には大子町出身の芸術家による作品が展示されており、植物の苔を用いた珍しい作品も置いてありました。


大子ドレメ美術館
昼食は道の駅・奥久慈だいごの食堂にて。大子町の名産・奥久慈しゃもを使った親子丼をいただきました。しゃもの肉はジューシーで歯ごたえがあり、甘い出汁と卵によく絡んでとても美味でした…!奥久慈しゃもを使った料理を提供する店は道の駅以外にも十数件あるようですが、日曜のランチ時でどこも行列だったのでそれらはまたの機会に。後は久慈川で獲れた鮎の塩焼きが売られていたり、お土産コーナーには旬の時期ギリギリだった名産のりんごが沢山並んでいたりしていました。(りんご狩りもしたかったなぁ…)

駅の集合時刻ギリギリに十二所神社にも訪れました。だいご小学校のそばにあるこの神社の参道は百段もの階段になっており、毎年3月になると階段の真ん中に雛人形をずら~っと並べてお祭りをするそう。この階段を上って参拝RTAしたわけですが、急な傾斜のせいで流石に途中で息切れしました…(今までの一人旅と大学の地理の実習で培った限界移動が癖になってしまったのはマズい…)

十二所神社の百段階段
常陸大子駅からはバスで袋田の滝へ向かいます。この付近一帯のバス路線は茨城交通が展開しており、袋田の滝を中心として奥久慈のバス路線に1日中乗れるフリーきっぷが600円で発売されています。この旅でも少しだけ安くバスを利用できるようになるため購入しました。13:30に最寄りのバス停に到着し、徒歩で滝の観瀑台へ。道中には売店や旅館などがひしめいており、多くの観光客でにぎわっていました。
観瀑台まではトンネルで繋がっていて、トンネル内がライトアップされていたり恋人の聖地的なモニュメントが置いてあったりと、観光客受けしそうな事物が色々ありました。一番奥まで進むと第1観瀑台があり、いよいよ袋田の滝とご対面。大岩壁に沿って4段落下する内の一番下の流れを一番間近に観られるのですが、とにかく大迫力!!!他の滝に比べて横幅が広いからか、とても壮大に感じられました。流石日本三名瀑の一つ。
観瀑台まではトンネルで繋がっていて、トンネル内がライトアップされていたり恋人の聖地的なモニュメントが置いてあったりと、観光客受けしそうな事物が色々ありました。一番奥まで進むと第1観瀑台があり、いよいよ袋田の滝とご対面。大岩壁に沿って4段落下する内の一番下の流れを一番間近に観られるのですが、とにかく大迫力!!!他の滝に比べて横幅が広いからか、とても壮大に感じられました。流石日本三名瀑の一つ。


エレベーターを上ると第2観瀑台があり、4段落下する滝の全景を観ることができます。こちらはモミジがだいぶ落葉していて、綺麗な赤と滝のコントラストは感じ取れなかったのですが、山の素朴な木々を背景に滝が轟々と流れる様子はまさに圧巻でした…!袋田の滝は別名「四度(よど)の滝」と呼ばれ、一説には、西行法師がこの地へ訪れた際に「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したとも言われています。もっと紅葉が綺麗な時期はもちろん、新緑鮮やかな初夏や滝全体が真っ白に凍結して「氷瀑」となる冬場にも是非行ってみたいところです。


帰りのルートで吊り橋を渡った先にはハイキングコースに繋がる階段があり、結構な高さを上ると袋田の滝の上流にある生瀬滝という滝を観ることができます。ハイキングコースとして整備されており、時間があったので上ってみましたが、急階段で地面が滑りやすく、後半は階段と呼べるか怪しいくらいの傾斜に体力をほとんど持っていかれて、下った後は足がガックガクになりました…生瀬滝を見に行く際は、十分に気を付けて筋肉痛覚悟で上ってください。

生瀬滝
袋田の滝周辺で2時間散策した後、バスで袋田駅へ行き、来た鉄路を戻って土浦駅で解散。
その名の通り秋ギリギリに行った旅でしたが、奥久慈の紅葉を十分に楽しめた旅となりました。皆さんも是非、大子町へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
その名の通り秋ギリギリに行った旅でしたが、奥久慈の紅葉を十分に楽しめた旅となりました。皆さんも是非、大子町へ足を運んでみてはいかがでしょうか。