筑波大学構内の外来水草(雙峰祭)

カテゴリー:コラム雙峰祭2021

投稿日 2021105

更新日 2021年10月6日

りーど(@Reed_Explorer)と申します。

筑波大学内には複数の池や水路があり、その周辺では様々な植物がみられます。雙峰祭のコラムということで、僕が4月に入学してから大学内で確認した外来の水草に関してまとめてみようと思います。

 

 

園芸スイレン

園芸品種のスイレンは様々な種をかけ合わせて作出されているため、一般的には園芸スイレンと総称されます。

ご存知の方も多いと思いますが、兵太郎池にて水面を覆い尽くしています。園芸スイレンは耐寒性の高い温帯性と耐寒性の低い熱帯性に大別されますが、これは前者です。園芸スイレンは地下茎で増殖しますが、この池でも底は地下茎が張り巡らされており採集に苦労しました。そばに生えているヌマスギの樹皮が指に刺さったりしましたし。

余談ですが、いわゆる熱帯スイレンもムカゴで増殖するタイプのものはある程度の耐寒性があります。栽培する際は水鉢の中で完結させましょう。

 

アマゾントチカガミ

名前の通り、南アメリカ原産の浮遊植物です。大学内天の川の下流で見かけるたびに駆除を行い、初観測から数週間後には姿が見られなくなりました。私の駆除により消滅したというより水位が増したときにコイに食べ尽くされた可能性が高いですが。

増殖力が凄まじく、排水口に詰まったりする恐れもあったかと思います。実際に霞ヶ浦周辺では大量に生育していますし。

アクアリウムショップではよくアマゾンフロッグピットの名で販売されます。僕も水槽が富栄養化した際に投入して栄養を吸わせたりしていました。栽培しているとアブラムシが大量発生したり、突然溶けたりすることもあるのですが。

 

マツモ

アマゾントチカガミを発見した際に、同じポイントで見つけました。日本国内にも分布する水草ですが、つくば周辺の個体群ではないように見えます。この辺りのはもっと大ぶりなので。発見したシチュエーションからしても投棄されたばかりのものだと思われます。現在進行系で水草を投棄してるヤツほんとにやめてくれ。

 

 

スペアミント(?)

ミントは品種が多く、さらに簡単に交雑するので同定に自信はないです。葉は尖ってるし、齧ってみても刺激はそこまで強くないのでスペアミント系の品種ではあるでしょう。

天の川周辺に多く生えています。地下茎を伸ばしてこれからも勢力を拡大していくのではないでしょうか。

 

ナガバオモダカ

北アメリカ原産のオモダカ類です。夏場にホームセンター等でよく販売されています。耐寒性もあるうえに水中でも生育可能です。

松美池に生えていたため、すべて採集して一部は水草展で展示しました。採集した時点で地下茎をたくさん出して子株をつけており、発見が遅れていたらどうなっていたことやら。

子株はうちでも育ててみていますが、肥料も一切やらず栄養の全く無い砂利に植え付けているのに大きくなっています。ポテンシャル半端ないです。

 

 

他にも逸出が疑われる水草はありますが、確実に逸出だと思われるものを挙げてみました。そもそも数年前にオープンキャンパスに訪れた際には天の川に今ほど植物が繁茂していなかったと記憶していますし、植生は変化し続けているのでしょう。

ちなみに今回紹介した水草の一部は筑波実験植物園で行われた水草展で展示しました。まさか兵太郎池や松美池に入って水草を採集する日が来ようとは思っていなかったです。2回目は入りたくないな。