正指揮者×副指揮者 サマコン直前スペシャル対談!vol.2

こんにちは!指揮者スペシャル対談VOL.2です!今回は、副指揮曲『明日へ続く道』(詩:星野富弘 曲:千原英喜)について聞いていきます!曲の話をする指揮者2人は本当に生き生きとしていて、楽しいです笑

S・Hくん(以下S)

#正指揮者#比文#甘いもの好き

#右側#でも実は左利き

M・Yくん(以下M)

#副指揮者#教育#登山家

#左側#メガネとコンタクト使い分けてる

歌詞×曲のエネルギー感

―この曲集を選んだきっかけは?

M:この曲も自分があげた曲ではないんですけど…

ーそうなんだ!

M:自分はその時は千原先生の別の曲集をあげてたんですけど、この曲集を初めて聞いた時、衝撃を受けたというか、4曲全部に技巧が詰まってるというか。ピアノもめちゃめちゃいいし、難しそうだなって思ったのが最初の印象だったんですけど。(詩に関しては)やっぱり星野富弘さんの詩はわかりやすいというかスッと言葉がはいってくるというか。それで興味を持ったりして、春休みに美術館に行ってみたりとかもしたんですけど

富弘美術館

(群馬県みどり市東町草木86番地)

を訪れた48期パートリーダーさんたち

ほんとに星野富弘さんの作品は、言葉もいいし、絵もスッと入ってくる。最初はこう、教えてもらった曲ではあったんですけど、千原先生の曲いい曲だなぁっていう中でも、エネルギー感というか、エネルギーをもらえる、与えられるなって思ったのがきっかけですかね

S:歌詞もあいまってね

M:その分、指揮として大丈夫かっていう不安要素も大きかったんですけどね。難しそうだなっていうのは最初から思っていたので

S:大学から始めた人がいきなり指揮者やるってなかなかすごいと思うけどね

―そもそもね笑

M:そこも結構、これはオフレコの方がいい可能性もありますけど…難しそうだったんでほんとにいけるかどうかって副指揮曲決めであって。自分はこう、最初にあった通り「好きなやつなら大丈夫だ」ってずっと言ってて。A・Kくん(48.bass)とか結構心配性なんで「いやー、もうちょっと」ってあーだこーだやってて。「いや、好きな曲なら頑張れるだろう」ってそこは押し切ったような気がします

S:それはオフレコじゃなくて絶対公開した方がいい!笑

そういうやるところはやるってさ、指揮者に立候補するところもそうだし、押し切るところもそうだと思うし、ちゃんと意志があって。素晴らしいと思う。

歌い手と指揮者の関係

―心配もあったということだけど、今指揮やっててどうですか?

M:個人的に思ってることで言うと、だんだん気持ち良くやり始めているというか、好きなようにやり始めてるんじゃないかなぁっていうのが最近の印象で。やっぱりSさんとかは楽しそうにやるので、意外といけるのかなって思うけど、やっぱり指揮者って結構考えないとその場ではできない

S:できないねぇ

M:それがね明らかになったのが春合宿の例のアレなんですけど笑

S:笑笑冷や汗問題笑

M:春合宿(で練習した)「もう一度」は指揮がわからなすぎて、全く指揮わからないのに1時間前にいるのは焦りましたね。なぜか汗でびちょびちょ男ができあがるっていう笑

そっから、やっぱり指揮振るには考えないといけないんだなっていうのを痛感して。これもおかしな話ですけど、「もう一度」に関してはミューズスコアでまた分解して、どうやって拍をとろうかなっていうのを考えてからやったら意外と良くなったっていうのと、歌い手も慣れてきたっていうか、歌い手も上手いとこっちもちょっと自由にやろうかなっていう感じになる

S:歌い手と指揮者の関係というか、お互いのやりとりっていうのはめちゃめちゃ大事だと思う。一方で「俺が持ってくぞ」っていう気概もどっかで必要だと思うけど

M:こっちが完全に示すっていうのは完全な答えが見える場合ですけど、完全な答えが見えないまま指揮をやるっていうのはお互い、何かしら歩み寄る(必要がある)。「歌上手いなぁ」って思ったら指揮もそれにのっかるし、「こっちはこうやりたいな」って思ったらどうにか示せないかなって思うし、っていうのはあるかなって思います。

普段の練習で考えてることも教えてくれました!

アットホームで動きのある練習

S:Mの練習で、女声(が歌う)のところがあってさ、前に出てきて(聴いてみて)って言われて、俺たちがいろいろ(聴いた感想とか)言って、そのあとの練習は個人的になんか和やかというか、やりやすかったんだよ。前ももちろん一生懸命やってたんだけど、「いろいろやらなきゃいけない、ここも意識しないといけない」ってなんかこう(体も考えも)固まった感じがあったんだけど、前出てきてって動きがあったりするとみんなもしゃべったりするじゃん。動きがあると、「こういうことやってみようかな」とかさ間にちょっとしゃべったりすると「この人こういうこと思ってやってるんだな」とか思うこともあったりして。そういうなんか一方的もありっちゃありなんかもしれないけど、うちの団的には、いろいろみんながアットホームで話せる雰囲気でやった方が練習的にも充実感的にもいい気がするなって思って。Mのその練習の時には、こういう練習してみようかなって思いました

M:学生だからっていうのは言い訳になっちゃうかもしれないんですけど、1人で全部聞こうとするのはかなり難しいし、だから、そういうところはわかる人が意見を出すっていうのは全然アリだと思うし、逆にわかんないよっていう場合も何かしら表現してみることも絶対大事だと思うので、そういう練習はした方がいいですよねやっぱり

S:うん、した方がいいなって思った。

―Mは言語化できないことを言葉以外で伝えるのが上手いなって思う

M:楽譜のメモみれば明らかですよね笑こういうの書いてある。(指で線を表現)

S:メモすごいんだよ笑俺が歌うと、「うーんこういう感じですね」って線を書くっていう笑

M:線が引いてあるんですけど、俺しか読めねぇじゃんって笑

―自分で記号を生み出したりしてるよね

M:「引く」って書くのめんどくさいなって。「ここは引いて、ここは出す」みたいな。(だから記号考えました)

Sさんこうやってたけどメモできないなぁ、じゃあここでためるから3回くらい丸書いて、そのあとなめらかに滑り台のように線書いて…笑

S:The感性の人笑

M:でも、言語化しなくちゃいけないなとは思ってます

S:そう、言語化しなくちゃいけないなって時あるんだよやっぱり

M:まあでも、言語化する前のことを伝えといたら、それはそれでいい影響ないかなって。自分は結構ニュアンスというか、聞いた時のイメージを多めに伝えてるんですけど。たまに言語化してくれる天才がつくこんにはいるので、そこは投げるっていう

S:言語化するとアウトプットが揃うっていうメリットはあるよね。イメージでわかっててもさ、こういうイメージがあって具体的には何拍目のここをこうしてみようかっていうとアウトプットはめちゃめちゃ揃う。両方大事だなって思う。

指揮者の方々はこんな思いをもって前に立ってるんだなぁと、一団員としてもたくさんの気づきがありました!
練習の温かい雰囲気はもちろん、練習に取り組む熱も、本番でしか味わえない緊張感も、楽しんでいきたいです。
次回は!団員への思いやサマコンに向けての意気込みをお届けします!お楽しみに♪