【地球学類】令和6年度春学期クラス連絡会を実施しました

地球学類クラス代表者会議です。2024年7月17日の18時15分より1E203教室において、地球学類春学期クラス連絡会を行いました。

学生からは11人、教員からは14人の参加があり、以下に示す事柄について議論を行いました。

野外実験におけるアレルギー対応について

学生に対してアンケートを事前に行った結果、野外実験の履修についてアレルギー情報が事前に提示されていないことから履修を取りやめたという意見がありました。このことからアレルギー対応としてどのようなことを行っているのかについて質問を行いました。

学類長の八木先生より、現状manabaへアレルギー情報などを明記することを義務付けるルールは存在するもののこれが徹底できていないためこのルールを徹底すること、及びシラバスに不安がある場合はメールで問い合わせるように明記することを心がけるとのご回答がありました。

高校地学未履修者に向けた講義と、各教員の研究の概観を知ることの可能な講義の実施

アンケートの結果より、高校地学の未履修者を対象として高校地学の内容をキャッチアップする講義の実施及び各教員の行っている研究の概観を知ることの出来る講義を実施して欲しいといった要望がありました。これについて検討をしていただきたい旨の要望を行いました。

地球学類カリキュラム委員会の池田先生より、現状の地球学類のカリキュラムは高校において地学を履修していないことを前提としている旨が説明されました。また学類長の八木先生からは、この要求は現状の地球環境学や地球進化学が系統的ではないことに起因しているのではないかとし、持ち帰って検討するとの方針が示されました。

研究の概観を知ることの可能な講義については、藤野先生より地球学類活性化委員会が開催している「地球楽会」がその役割を果たしているのではないかという意見が提出されました。

オンデマンド講義に人数制限がある理由について

アンケートより、地球環境学・地球進化学をはじめとした地球学類開設のオンデマンド講義について、その大半が人数制限が存在しており、これがために総合学域群生の履修計画に困難が生じているとの意見がございました。そのため、人数制限が存在する理由及び問題の軽減方法について質問をしました。

地球進化学を担当されている藤野先生より、主な原因は教員の負担にあるとした上で、数理物質エリア支援室より昨年度抽選の結果履修できなかった学生の存在を知らされ驚いた。今後は地球学類と同様の優先度にし改善を図るとのご回答がありました。

また地球環境学を担当されている池田先生より、以前よりこうした場合の総合学域群の学生については申し出があれば対応したが、そうした申し出がほとんど存在しなかったとのことで、そのため問題が顕在化しなかったのではないかとし、このような問題が生じた学生については積極的に申し出てほしいという立場が示されました。

総合学域群からの移行生について

学類長の八木先生より、総合学域群から移行した学生と1年次から地球学類に所属していた学生との交流方法について話し合いたいという旨の要望がありました。

地球学類クラス代表者会議としては、下部組織である地球学類活性化委員会がすでにこの問題に取り組んでおり、今年度の春にはオードブルを食べながら交流する機会が設けられ、総合学域群から移行した学生の60パーセントほどが参加したと報告を行いました。

これに加えて「チューター制度」の導入の是非や、講義中にグループワークを導入するのかについて議論を行いました。

地球学類における数学・物理について

アンケートの結果より、現状地球学類における数学・物理については2年次対象の講義である「地球基礎数学・物理学」に集中しており、その負担が学生によって大きく、講義の目的に十分に達せていない学生が少なくは無いこと、またこれを履修していない学生が他の科目で地球科学に関係する数学・物理を理解することが出来ていないという問題点が挙げられました。こうした問題の軽減策について議論を行いました。

地球基礎数学・物理学を担当されている八木先生からは、地球基礎数学・物理学においては地球科学の理解に必要な数学や物理を教授することを主眼に置いている。少ない時間で十分な内容を実施するために学生にとって負担が大きくなってしまっているのではないかと危惧はしている。教員として学士(理学)の学位に十分な数学や物理を理解できるよう内容の充実を試みているが、こうしたアンケート結果を見ると忸怩たる思いである、という旨の回答をいただきました。

八木先生より2年次対象の講義である地球統計学の充実によって問題の軽減を図れるのではないかという提案があったが、地球統計学を担当されている高橋先生より地球統計学も1単位であり、現状において十分な余裕はない旨を示されておりました。

またクラス代表者会議による調査により、現状他学類開設講義では十分に地球基礎数学・物理学で扱っている内容をカバーすることが難しいことも示されました。

学類長の八木先生からは、この問題については持ち帰って継続的に検討するという方針が示されました。

クラス代表者会議より

年2回開催される地球学類クラス連絡会では、以上に挙げたような普段の学類における教育や生活と関連する身近な話題について、教職員の方々と積極的な議論を行っております。

このように充実したクラス連絡会が開催できておりますのも、学生の皆様がアンケートにご回答いただいたり、普段より問題点をクラス代表者に共有していただいているおかげです。ありがとうございます。

またクラス代表者会議の集合体である全学学類・専門学群・総合学域群代表者会議(全代会)においては、「教育生活環境調査」を行っております。全学に関わる教育や生活のことについてはそちらで気軽にお知らせいただけますと幸いです。