筑波大学の学生組織である全代会は、1月7日に行われた令和7年度第8回本会議において、「令和8年度4月1日実施の寄宿料等値上げに関する要請」を承認し、これを副学長宛に提出しました。この要請は12月10日に発表された、学生宿舎の寄宿料・共益費(以下寄宿料等)の大幅値上げに関し、学生の不安を解消するとともに大学と学生との間で適切な合意形成が行われることを目的としたものです。
全代会においては、教育生活環境調査・メールを用いた学生の意見収集に加え、学生宿舎への居住の有無を問わず筑波大学の学生全体から意見を収集したアンケート、また値上げの発表の翌日から大学側とのコミュニケーションを行うことによって、今回の値上げの問題点及び解消を求めるべき課題点を調査してきました。
この結果、大学側の説明に関して多くの学生が不十分であると回答すると同時に、値上げの周知時期が遅い点や経済的な不安が存在するといった問題点が浮き彫りとなりました。全代会・生活環境委員会が、これらを基に大学側へ適切な対応を求めることなどを目的とした要望の承認に関する議案を、令和7年度第8回本会議に対して提出したものとなります。なお、第8回本会議に先立ち、大学側より値上げの背景や今後の対応に関して説明をいただいた上で、全代会の立場を伝達する「意見交換会」を1月6日に行っております。
要請の概要
本要望書は、大学に対して以下を求めるものとなっています。原文はこちらをご覧ください。
- 学生との合意形成に関して – 寄宿料等の値上げに関して、大学と学生との信頼関係を維持するため、学生の理解が得られるよう適切に説明し協議を行ったうえで合意の形成を行うこと。
- 値上げ時期の延期に関して – 寄宿料等の値上げに起因して退去を検討する学生のための猶予期間として、及び合意が行われるまでの期間として、寄宿料等の値上げを令和9年4月1日まで延期すること。
- 経済的不安を抱える学生に関して – 経済的に困窮している学生は寄宿料等の値上げの影響を大きく受けることがアンケートより示されており、そのような学生に対して適切な援助等の実施及び周知を行うこと。
なお、全代会はこれに先立つ12月26日に「学生生活に関わる重要事項の決定プロセスおよび周知に関する要望書」を副学長宛に提出しており、寄宿料改定の件に限らず、 今後の学生生活に関係するあらゆる事項の決定プロセスにおいて、学生の意見を取り入れる仕組みや十分な説明を求めています。
本会議においての議論
1月7日に行われた本会議においては、学類等代表よりこの要望書に関して様々な議論が行われました。
合意形成プロセスに関して、その手続きの妥当性に関する質問が出されました。2007年の値上げ時に関しては、その2年前より学生に対して大学側による意見聴取等が行われていたのに対し、今回の値上げの発表は実施の約4ヶ月前であり、意見聴取等も行われておらず一方的であることが生活環境委員会によって指摘されました。また大学側がどのような認識であるかの回答が行われました。
また、要請提出後における方針に関してどのようなものを想定しているのかに関する質問が出されました。これに対し生活環境委員会からは、合意形成の面なども含めて学生が値上げに否定的であることを示し、これを背景とした大学側とのコミュニケーションを行っていく方針が示されました。
このほか値上げ時期の延期を求める期間(1年間)の妥当性や要請提出の意義を問う質疑応答、大学側によって提示された理由に関する質疑応答などが行われました。
詳細な内容につきましては、第8回本会議の議事録をご覧ください。
全代会とは
全代会(全学学類・専門学群・総合学域群代表者会議、ACSRC)は、筑波大学の学長決定等で定められている学生組織です。筑波大学の学生の意見を集約し、学生のニーズに根ざした活動を行っています。教育生活環境調査を用いて学生からの意見を収集している他、大学との意見交換や新入生歓迎期等の様々な支援を通して、教育・厚生・学内行事・大学運営などの幅広い問題に対しその改善を目指しています。
全代会は各学類等に設置されているクラス代表者会議(クラ代)から選出された各3名ごとの「学類等代表」により、全学的な話題について議論を行っています。また教育環境委員会・生活環境委員会などといった各委員会による活動により、様々な問題に対して対応を行っています。
全代会の活動に興味を持たれた方は、クラス代表者や全代会に対してお声がけいただけますと幸いです。全代会の活動の詳細については「About Us」ページよりご覧いただけます。
関連リンク
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- 学生宿舎の寄宿料等改定に関する全代会の対応について(2026年1月7日)
- 令和7年度第8回本会議(議事録・資料等) – 2026/01/07

