大学の周りで見られる生き物たち

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カテゴリー:コラム

投稿日 2024429

更新日 2024年4月29日

新入生の皆様、ご入学おめでとうございます!(今更感)

今この活動報告を読んでいる人の中には大学に入って生き物系サークルに入りたいと思っている人、そうではない人もいると思います。そんな方々のために我々が普段大学の周辺でどんな生き物を採集・観察しているのかを紹介しようと思います。

”我々”と言ってもこの活動報告を書いているのは私一人なので、かなり偏った生き物の紹介になると思います。具体的に言うと魚類と爬虫類・両生類だけ紹介します。(筆者は魚類と爬虫類・両生類を主に採集・観察しています。)最近の野生動物研究会は”動物”とサークル名に入ってはいますが、菌類屋さんや植物屋さん(あいまいな表現)など様々な分野の人がいるので、あくまでもその中の一例として「こんな人もいるんだな~」という風に軽く読んでくださると幸いです。


大学周辺で見られる魚類

筑波大学は茨城県の中でも内陸部に位置しているので、大学周辺で見られる魚類は必然的に淡水魚ばかりです。当然海や汽水域のフィールドに比べて種の多様性は低くなります。

しかしながら、大学から車を20分程度走らせると茨城県が誇る湖、霞ヶ浦が姿を見せます。

霞ヶ浦やその周辺の魚たち

 

(学名はめんどくさいので省略します!)

アカヒレタビラ(写真は栃木県の個体)  ヤリタナゴ

 

キンブナ                    ダントウボウ

 

オオタナゴ               オオクチバス

 

チャネルキャットフィッシュ       クルメサヨリ

 

シラウオ                 タウナギ

 

ヌマチチブ               チョウセンブナ

霞ヶ浦やその周辺では様々な魚種を見ることができますが、そのほとんどが国外・国内外来種です。実は上に載せた12種のうち半分の6種は国外外来種です。他にも国内外来種のワタカ、ツチフキ、カネヒラ等の魚がいます。普通は見ることのない移入種も霞ヶ浦では見ることができます。

霞ヶ浦以外にも、大学から北の方に車や自転車を走らせれば素晴らしいフィールドがいくつもあります。

ホトケドジョウ             ドジョウ

 

スナゴカマツカ                 カジカ大卵型

 

ボウズハゼ                 オオヨシノボリ

 

シマヨシノボリ             トウヨシノボリ類

 

トウヨシノボリ類                  トウヨシノボリ類

写真はありませんが、他にもギバチやスナヤツメ等も見ることができます。


大学周辺で見られる爬虫類・両生類

 
大学周辺では以外にも多くの爬虫類・両生類を見ることができます。
その一部を紹介します。


シロマダラ

 

タカチホヘビ           運がいいと二匹同時に見られる

 

ヒバカリ

 

ニホンマムシ

 

ヤマカガシ

写真はないのですが、ほかにはアオダイショウ、ジムグリも見ることができます。

余談になりますが、筆者はヘビがかなり好きです。大学周辺のヘビであと見られてないのはジムグリとシマヘビだけです。実は筑波山以南ではシマヘビの目撃例が全くないのです。1980年ごろの記録はあってその頃の個体数は多かったようなのですが、近年になって個体数が減少しているのかもしれないです。見かけた方はぜひ情報を提供してほしいです。

 

大学から北上すると美しいサンショウウオも見ることができます。

ツクバハコネサンショウウオ        イワキサンショウウオ

 

他にも大学周辺では様々な爬虫類・両生類に出会うことができます。

ニホンカナヘビ             ニホンアマガエル

 

ウシガエル               アズマヒキガエル

 


以上、大学周辺で見られる魚類、爬虫類・両生類の紹介でした。上で紹介した以外にもいろいろな種を見ることができるのでぜひ外に出てフィールドを楽しんでみてください!!!

じっくりとフィールドワークができるのは大学生の特権です!!