学内の春の植物-フデリンドウ編-

著者:

カテゴリー:MT用

タグ , ,

投稿日 2025421

更新日 2026年9月7日

今回は”今更!?”と思われるかもしれませんが、春の入学シーズンを彩る学内の植物について,今回はフデリンドウにのみ注目してご紹介いたします。

春頃…なんなら今年ではなく1年前の2025年の春に”ご入学おめでとうございます!”といった感じに書いた内容が途中になっていたので公開可能なものに若干書き換えたものです!


さてさて、それでは本題へ、

4月ごろの学内では至る所で小さな青い花を見ることができるはずです。それがフデリンドウです(小さくて青い花だったらオオイヌノフグリ,タチイヌノフグリとかもあるけど)。そんなフデリンドウの中からは極稀に突然変異が発生します。今年は特に多様な変異株が見られました。

まず初めにご紹介するのは.

シロバナフデリンドウ Gentiana zollingeri Fawc.  f. albiflora Tuyama

フデリンドウの白花品種です。友人に学内でついに見つけたことを教えていただきました。

以前茨城県の北茨城にあるとある公園内にて,白花のフデリンドウを見かけたことがあったのですが,そちらは部分的に青が斑紋状に残っていたり,筒部には紫色の斑点模様が残っていたりと色がありましたが(4枚目),今回のものは模様すら消え,葉柄や葉からも赤みが消えており,クロロフィル系以外の色素がすべて合成できていないようです。

大学構内の植物相調査のために標本にして記録したいところですが,フデリンドウの場合1年草であり,この株しか存在しないため,採取した時点でこの系統は永久に失われてしまいます。そのため標本記録は残念ながらできません….

追記、2026年春に同所で再発生を確認できなかったため、結実はしたものの潜性だったか、発芽できなかったかで維持されなかったようです……

斑入りフデリンドウ G. zollingeri Fawc.

葉緑体が一部欠損した突然変異株です。昨年度では比較的大型の株で斑入り1株が見つかり(4, 5枚目)ましたが、今年度は3株も見つかりました(1~3枚目)!

 

トキイロフデリンドウ G. zollingeri Fawc.  f. violascens Asai

フデリンドウの淡紅色花品種です。名前にある”トキイロ”は朱鷺色から来ています。こちらも白花同様に極稀に見つかるものです。そしてこちらもこの株しかないので系統の維持のために採取はしない予定だったのですが…

次の日に見に行ったところ見当たらず,その次の日に友人が再度探したところ見つかりはしたものの残念ながら花だけ取れてしまっていました….踏まれたのか,自然に落下したのか,落ち葉掃きのブロワーで吹き飛んだか…

この時点で結実が不可能となり,枯れ行く運命となったので,記録用に採取し,現在乾燥中です。

と,すこし最後悲しい結末になりましたが,いかがだったでしょうか?

私も基本的に学内のフデリンドウの大群落がある場所はシーズンにできる限り回るようにしていますが,さすがに時間が足りないので平砂方面や春日はおざなりになっています。なので皆様もこういった変異株がないか探してくれると私の把握していないこれらの変異種が見つかるかもしれません!

探してみてね!それと踏まないでね!