正しい毒キノコの見分け方

カテゴリー:雙峰祭2021

投稿日 2021106

更新日 2021年10月6日

はじめに

こんにちは!野生動物研究会で数少ないキノコを愛しているものです! 野生”動物”研究会なのに菌類の話をするのはいかがなものかとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが深く考えずに行きましょう。

今回はタイトルにある通り毒キノコによる中毒を避けるために何をすればいいかを話していこうと思います。 毒キノコによる中毒事故は毎年起こっており、注意喚起がなされていてもなくなることがありません。この記事を通して中毒事故にあわないようになっていただければ幸いです。

 

毒キノコに関する迷信

まずは、よく言われている毒キノコの見分け方について指摘していこうと思います。毒キノコの見分け方について様々な迷信があり、それらの間違った知識について反例を交えて紹介していきます。

・毒キノコは毒々しい見た目をしている

これは真っ赤なウソです。こちらのキノコが反例になります
これといって見た目に特徴が無く一見安全そうに見えますがコテングタケという毒キノコなんです。

一方でムラサキヤマドリタケといった食べられるが毒々しい見た目をしているキノコもあります

 

・毒キノコは煮ることで毒が抜ける

確かに水溶性の毒であったり熱分解しやすい毒であればこの処理方法で問題ありません。実際に生のしいたけには毒がありますが煮たり焼いたりすることで毒が分解されます。しかし、これがすべての毒キノコに当てはまるわけではありません。実際に、シロオニタケというキノコの毒は熱でも水でも落とすことができないため非常に危険です。これに似た迷信で那須と煮るといいといったものもありますがそちらも真っ赤なウソなので信じないでください。

 

・虫や動物が食べたものは安全

これに関しては具体例を出すことが難しいですが、毒キノコを食べるところは目撃できてもその後どうなるかまでは見ていないのでこれだけで安全と言い切るなとしか言いようがありません。コアラがユーカリを食べてるからユーカリは安全といっていると置き換えてみればどれだけおかしなことかわかりやすくなるかもしれませんね。

 

正しい毒キノコの見分け方

ようやく本題ですね。それでは正しい毒キノコの見分け方について話していこうと思います。

答えはとても簡単です。「そんなものはない」これにつきます。

残念ながら毒キノコを見分けるための方法なんてものはありません。しいて言えばすべてのキノコを覚えるくらいです。野生のキノコを採集して食べるためにはたくさんの知識が必要であり、それでいても中毒してしまうことはあります。安心安全にキノコを食べるためにはスーパーに売っている企業が生産したものを食べるほかありません。どうしても野生のものが食べたい場合は自己責任になってしまいます。

 

おわりに

もしこれからキノコの採取をする機会がありましたらなんとなく安全そうといった考えではなく、分からないものは採らない食べないを徹底して苦い思いをしないようにしてください。キノコの中毒は最悪死んでしまう可能性のある事故なので安全第一でいきましょう!

そして、最後まで読んでいただきありがとうございました。もしよろしければほかのコラムもご覧ください。