ハス釣りしてきたよ

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カテゴリー:コラム

投稿日 2022715

更新日 2022年7月15日

こんばんは。ryoです。麦茶を飲みながら記事を書いています。熱中症には気を付けましょう。

ハス

コイ目コイ科の淡水魚。在来分布は琵琶湖淀川水系と福井県三方湖のみ。北海道と島嶼部を除いた日本各地に移入され定着している。在来分布域のハスは絶滅危惧II類に指定されており、三方湖の個体群は絶滅した可能性が高いとされている。日本産コイ科魚類で数少ない魚食魚であり、ルアーフィッシィングの対象魚となっている。

ハス釣りに挑戦!

ハス釣りはおろか川のルアーフィッシングすらやったことが無いのですが、良く釣れると噂のポイントを聞いたので挑戦してみることにしました。使ったルアーはスミスのAR-Sスピナー3.5g。投げて着水したらただ巻きしました。しばらく釣れるビジョンが見えなかったのですが、その時は突然訪れます。

急に引きが重くなったと思ったら、釣れていました。明確なアタリは僕にはわからないことが多かったのですが、なかなかの引きでファイトは楽しいです。全長は大きい個体で30cmほど。婚姻色が出ていて美しいです。結局この日は1時間ほど釣りをして3匹釣れました。針がかりしなかったアタリもたくさんありました。

なんて美しくカッコいい魚なんでしょうか。オイカワという魚とよく似ていますが、ハスの方が一回り大きくて迫力がありますね。口がへの字に曲がることも特徴です。3匹釣って満足したので帰宅します。塩焼きが美味しいという噂を聞いていたので、食べてみることにしました。

これは鱗を取った後の写真ですが、上の2個体は顔に追星が発達しています。追星とはオスの個体のみに現れる複数の小さい突起構造のことです。その後、捌いているときに一番下の個体で卵巣を確認しました。つまり上2個体がオスで下1個体がメスです。ハスは湖岸や流入河川の砂礫底に産卵するとされています。このような環境は全国にありふれているため、広い地域で定着しているのでしょう。

一番大きいオスの個体を塩焼きにしてみました。身は淡泊・ふわふわで美味しいです。多少小骨が気になるので、骨切りをした方がよかったのかもしれません。Y字型の骨が身の中にたくさん入っています。まだ1個体残っているので、明日は骨切りして塩焼きのリベンジをするか、小骨が気にならないように揚げ物に挑戦してみるか、悩みどころですね。

さて、次の日になりました。昨日は私と父で1匹ずつ塩焼きを食べたので、1匹残っています。この個体は追星が発達していないのでメスですね。改めて見てもイケメンな魚です。昨日は悩んでいましたが、唐揚げにしていただくことにします。

完成です。3枚おろしにして一口大にカットした後、シンプルに塩コショウで下味をつけて片栗粉をまぶして揚げました。骨は2度揚げしてみました。さっそく食べてみると、身はほどよい食感でうま味もあり、とても美味しいです。塩焼きでは気になった小骨も唐揚げではそれほど気になりませんでした。2度揚げした骨もパリパリと食べられて美味しかったです。ハスは揚げ物にするのが正解なのかもしれません。

まとめ

ハス釣り、楽しくて美味しかったです。最近ストレスが溜まり気味だったので良い息抜きになりました。ハス釣りは今や日本全国で楽しめるアクティビティなのかもしれません。国内外来種であるため複雑な心境ですが、このカッコいい魚には罪はありません。私が今回釣った場所も本来の分布域ではなく、移入されて定着しています。魚食性ということもあり、在来の生態系に少なからず影響を与えているでしょう。かと言って駆除という名目でこんなにカッコいい魚の命を大量に奪うのも、僕は気が引けてしまいます。駆除の重要さは理解しているつもりですが、僕にとっては美味しく食べて命をいただくことが、丁度良い外来種との付き合い方なのかもしれません。

ではみなさん、この記事はこれくらいにして、次回の「筑波大学のブラックバスを釣って食べてみた」編でお会いしましょう。ありがとうございました。