松美池のカモ
こんにちは、人文学類4年で野鳥が好きなきのとです。
この記事では、大学構内にある松美池で見られるカモについて簡単に紹介していきます。
まず、松美池とは第一エリアにある池です。松美上池と松美下池に分かれていますが、私たちが普段松美池と言うのは上池の方です(下池は藪に囲まれて池の中の様子を見るのは難しいです)。やどけんの部室がある文サ館(文化系サークル館)にもとても近いので、MTで訪れる際にはぜひ松美池も覗いてみてください。一年中カワセミやカルガモなどを観察することができ、冬にはたくさんのカモたちがやってきます。
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カモを識別しよう
私が松美池で確認したカモは以下の10種です。並びは何となく数が多いような気がする順です。
[カルガモ、ヒドリガモ、マガモ、コガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、トモエガモ、ヨシガモ、オシドリ]
それでは一種ずつ見ていきましょう。
カルガモ
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毎度おなじみの一年中いるカモ。足がオレンジ色で、くちばしの先が黄色という特徴があります。冬以外に松美池にカモがいればほぼ間違いなくカルガモでしょう。雌雄ほぼ同色なので、雄と雌を見分けるのは難しいです。
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5月~6月ごろ、カルガモの親子を松美池でも観察できます。石の広場から松美池にお引越しする姿を目撃した人もいるらしいので、ぜひ見てみたいものです。
ヒドリガモ
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雄の顔が茶褐色で、緋色に近い色合いをしていることが名前の由来とされています。松美池では冬にたくさんのヒドリガモを見ることができ、池から飛び出して地面で採餌する姿もよく観察されます。上はその時の写真です。
マガモ
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マガモも比較的数が多いです。そして、雄は頭が緑でくちばしが黄色いので、識別も簡単。雌もくちばしがオレンジ色なので比較的識別しやすいです。上の写真の中のまばらな模様のカモは非繁殖羽から繁殖羽へ換羽している途中のマガモ雄です。
繁殖期とそれ以外の時期で様相を変える鳥がいます。その鳥の多くは春から夏にかけての繁殖期に鮮やかな装いの繁殖羽になりますが、カモは冬季に繁殖羽になります。
コガモ
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日本で見られる水面採餌ガモでは最小のカモ。本当は雄の写真を使いたかったのですが、雌の写真しか撮っていませんでした。というのも、松美池で見るコガモは雌のほうが遭遇率が高いような気がします。気のせいでしょうか。
カモの雌は雄に比べて地味な見た目のため、識別するのが難しいです。雌を観察するときはまず近くにいる雄から識別すると分かりやすいでしょう。
オナガガモ
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その名の通り尾が長いカモ。体型もなんだかスタイリッシュな感じがします。中央公園にいるカモはほとんどオナガガモです。
ハシビロガモ
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くちばしの幅が広いカモ。松見公園のほうがよく見かけます。上の写真は非繁殖羽から繁殖羽に換羽しているところです。一般的に非繁殖羽は地味な色味で、雌と似ている部分もあります。
オカヨシガモ
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雄でも割と地味めなカモ。それでもその渋さがかっこいい。去年はそこそこ見かけたのですが、今シーズンは一度も見なかったです。
トモエガモ
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顔の部分が巴のような模様に見えるという特徴的な模様のカモ。松美池では今シーズン、雄と雌を一度ずつ見かけました。
ヨシガモ
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こちらも今シーズンの松美池では一度しか見かけていないカモ。特徴的な平たい頭から、ナポレオンハットとも言われます。完全に繁殖羽の状態になると三列風切が長く垂れ、鎌状にカーブします。
オシドリ
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雄は銀杏の形をした三列風切が特徴的なカモ。色味も形も派手なのでとてもよく目立つ。
しかし、私が松美池で見かけたのは3年前の一度きりです。次の冬こそ来ないかな…と心待ちにしています。
正直この記事だけだと識別は難しいので、もっとちゃんと識別したいよって方は、以下の図鑑やウェブサイトを参考にしてください。
カモの行動を観察しよう
まず初めに餌をとる様子を見てみましょう。
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松美池で見られるカモは水面採餌ガモというグループに属します。その反対に、水中に完全に潜って餌をとる潜水採餌ガモというグループもいます。松美池の水面採餌ガモたちは、くちばしを水面につけて餌をとるほか、上の写真のように逆立ちをして餌をとる様子も見られます。
地面で採餌するヒドリガモ
また、動画のように地面で餌をとる姿を見ることができます。松美池ではカルガモやヒドリガモがよく地上に上がってくるような気がします。
次に交尾の様子です。
カルガモの交尾動画(手振れがひどくて申し訳ないです)
これは去年の10月末に撮ったカルガモの交尾(疑似交尾?)です。お互いに首をポンプのように上下して求愛したあと、雄が雌の背中に乗ります。交尾が終わると雄は雌の周りをぐるりと回り、雌は水浴びをします。
カルガモをじっくり観察していると、動画冒頭のように首を上下する行動だけなら時々見かけられると思います。
カモ以外の鳥も観察してみよう
最後に松美池で見られる他の鳥を紹介します。
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カルガモと同じく一年中松美池にいる鳥です。松美池の真ん中にある杭や、周辺の木の枝にとまっている様子がよく観察されます。
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松美池にはカモ以外にもダイサギ、アオサギなどのサギもよく訪れます。
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カモより小さい鳥が浮いていると思ったらカイツブリでしょう。
ちなみに筑波大学には他にも一の矢宿舎の近くにある兵太郎池、平砂のカスミの近くにある天久保池などが存在します。兵太郎池ではサギやカモ、天久保池ではオオバンを見かけることが多いです。
カモを観察する場所として、大学より南に行くと松見公園や洞峰公園などもあり、こちらは人慣れしたカモが多いです。カモとの距離が近いため、じっくり観察するにはもってこいの場所となっています。ただ、餌をやるのは様々な悪影響を及ぼすため、控えておきましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございます!生き物に関しては専門外の私ですが、仲間と共に身近な鳥を観察したり、遠征へ出かけたりと充実した鳥見生活を送っています。
少しでも興味がある方はぜひやどけんへ!そしてカモに囲まれた幸せな生活を一緒に送りましょう!