新潟県福島潟 0620

投稿日 2020年6月24日

更新日 2020年7月30日

新潟の福島潟に行ってきた.水生植物が多様であることで有名な場所であり,実際はるばる来てみたかいがあった.滞在時間は3時間もなかったが,大満足である.

一枚目はコウホネ群落.土浦の桜川河口などでもコウホネはみられるが,やはりさすがのスケールである.

到着早々,ガガブタだらけ.実は野生のガガブタをほとんど見たことがなかったのでとてもうれしかった(まあ,羽生水郷公園とかに行けばわらわら生えているのだが).

メダカ用の水草としてよく売られている.葉っぱ一枚一枚に殖芽をもつなど繁殖力が強く,むやみやたらな放流は避けてほしい.バナナプラントは近縁種で,和名はハナガガブタ.ガガブタの”バナナ”部分は細長く先端が尖っていて,バナナというより太い根っこのようだ.

ガガブタは栽培中なので,そのうちまた取り上げたい.

変なドジョウ.外来種だと思うのだけど,カラドジョウもこんなヒョウ柄ではなかった気がするのでとても不思議である.

浚渫工事が行われており,浮葉植物が沢山確認できた.なんとそのほとんどがオニバスである.浚渫するとこんなに生えてくるとは驚きである.(それより内心,オニバス以外の植物も生えてくるのを期待していたのでちょっと残念だった.オニバスの種子は極めて寿命が長く,そのことが原因だと思う.)

オニビシの種.まさにまきびしである.ヒシの種は棘が二方向なので,マキビシとしての効果は低そうだ.下手な靴底は踏み抜く危険があるので湿地帯では注意.あと,網に絡まってしまってとても厄介.

ヘラオモダカ.捜索範囲が狭すぎたこともあり,意外に数は少なかった.

ハス.半栽培といった感じである.ハスがちゃんと自生しているのは意外にも少なく,結構環境にシビアな植物である気がする.

オニバスが栽培維持されているオニバス池はこんな感じ.まだ小さくてかわいい.

ミズアオイ.個人的にとても好きな植物だし,めったに見られないのも確かではある.しかしここでは雑草扱いされており,オニバス池の周囲に沢山干されていた.でもオニバス池を離れると全く見られなかったので,ここでも珍しい植物なのだろう.土中の肥料を大量に要求するあたり,人が手を加えない条件ではすぐ絶えてしまう植物なのだと思う.

どんどん発芽するオニバス.成長すると葉っぱ一枚2mにもなるので,この後血で血を争う生存競争が繰り広げられるのだろうか.植物に血はないけど.

ヒシかオニビシか.実はこの植物,実がついていないと同定できないというとっても厄介な草である.そして生えているところでは大抵同所的に生えている.普通種と思われがちなヒシだがザリガニの被害を受けやすく,古い種は浮いていても現状では絶滅,という産地をとてもよく見かける.案外僕が爺さんになるころには幻の植物になっているのではないだろうか.

なにも説明なしに栽培展示されていたが,えええええヒシモドキじゃないですか.オニバスやらタコノアシやらと並べられていたので,たぶんここで採集されたものなのだろう.生き残っているとしたらさすが福島潟.ヒシモドキは種子寿命が短く(というか,ほとんど発芽してしまう),シードバンクはあまり望めない.そのへん,この種が極めて希少なものになっている原因なのだろう.栽培は容易といわれがち.

「オニバスの睡蓮鉢管理」 将来が恐ろしい.

オニバスの種.実はオオオニバスとオニバスはサイズはほとんど変わらないし,両方とも一年草である.どんなに大きな植物もこんな小さな種なのだなあ,と感心するばかり.

オニバスとミズハコベとイボクサとウキクサ.普通種と並べてみると,巨大なオニバスが最初はこんなにも小さいことに驚きを隠せない.